Cycling scienceのすすめ

今回のコラムはCycling Scienceのすすめです。

Cycling scienceという名称が一般的すぎてグーグル検索をかけると様々な物が出てきてしまいますが、

Cycling scienceといえば1989年~1997年にChester R Kyleを中心に当時最高のエンジニア達により寄稿・定期発刊されたマガジンです。

マガジン廃刊後はPDF化され2012年までCDで販売されたのを最後に現在入手不可能な状態となってます。


Chester R Kyleって知らないという方も多いでしょう。

彼こそが当時、自転車エアロ研究の第一人者であり、現在のエアロフレーム・ホイールの潮流を作り上げた人です。

彼がいなければ今のエアロフレームもホイールもなかったかもしれない!開発がもっと遅れていたかもしれない!風洞実験条件は48km/hではなかったかもしれない!というすごい人です。やや古めのサイクリングサイエンス本にはほとんど登場しています。

肝心の中身ですが最初の1989年第1号からインパクトがあります。
いきなり見たことも無い自転車が出てきます。

さらにChester R Kyle氏はエアロのスペシャリストですのでエアロの研究成果が多く記述されています。現在の私たちが見ても遜色なく楽しめます。
その一端がこちらです。


よく見るとSteve Hedの名前が入っています。あのHedさんですよ!
すごい、すごすぎる!!

もちろんエアロホイールの検証もされています。


さらにシマノの岡島伸平氏も寄稿されています。

岡島氏といえば、シマノのバイオメカニクスグループのリーダーであのバイオペースを開発されたその人と知られています。

SACRA代表も面識があり一緒に仕事をしたことがあります。

寄稿された面々は当時のオールスター勢ぞろいという体制になっていて、歴史的・技術的資料として、サイクリングサイエンス本としてはまちがいなく最高のものです。

ただChester R Kyle氏の個人出版で形式もまとまった本でなく、年に数回発刊されるマガジンという形を取ったため本として残り難くなってしまったのです。

個人出版なので予算も厳しかったと思われ、さらにサイクリングサイエンスは実験が必須で1つの寄稿をとっても容易に作成可能ではないことは明らかです。

そのため前半は非常におもしろく充実しているのですが、後半に発刊されたものは内容が薄くなってしまい中途半端な形で廃刊となっています。

またChester R Kyle氏自身が生粋のエンジニアで販売にあまり力を入れていなかったこともあり、日本にもほとんど伝わっていないのが現状です。

実際に日本でこれをお持ちの方はほとんどいないはずです。

アメリカでも入手不能な状態が続いていて、Chester R kyle氏も現在89歳と高齢でこのままでは貴重な資料が消滅してしまいそうなのでSACRAがご本人に手紙を書いてみました。

なかなか返事がこなかったのですが、先日メールを頂きSACRAで販売できることになりました! Chester R kyle氏にもロイヤリティが入る方式での販売となります。

販売形式は電子書籍、原文の英語のままとなりました。

こちらよりご購入頂けます。